ギャラリーの中のレジデンス

ストックホルムのレジデンスは、私たちの活動拠点であるSlussen近くのSvartensgatan 10にあります。ギャラリーそのものが制作の場となるため、滞在作家はどこか奥まったスタジオではなく、展覧会が進行するスペースのただ中で制作します。あわせてコレクティブは、来訪する作家や出展作家のためのアパートメントを構えており、プログラムがこの街に招く人々の滞在先となっています。

サマー・レジデンス

ストックホルム・サマー・レジデンスは2026年夏、公募とともに始動し、同年7月に最初の滞在作家としてAndréa Spartàが到着しました。1996年フランス・シャニー生まれ、パリを拠点とするSpartàは、インスタレーション、テキスト、手を加えた既製のオブジェ、ドローイング、サウンドを横断して制作しています。その抑制の効いたインスタレーションは、規格化された日常の事物を本来の用途の外に置き直すもので、作品はこれまでKunsthalle Bern、パリのFRAC Île-de-France、ビエッラのFondazione Pistolettoなどで発表されています。

Södermalmに暮らす

ストックホルムでの滞在中、作家はSödermalmの中心部、Bondegatan 24にあるコレクティブのアパートメントに暮らします。ここはFolkungagatanの南側に広がるSoFoと呼ばれる一角で、島の小さなギャラリーやスタジオ、カフェがもっとも密集する界隈です。Svartensgatan 10の工房とギャラリーへは歩いてすぐ。通勤というより、街歩きの延長のような道のりです。

展覧会に招く作家たち

このレジデンスは国際的な展覧会プログラムと同じ住所を共有しており、ストックホルムに滞在する作家のなかには、レジデンスではなく展覧会のために訪れる人もいます。2025年秋には、東京からアーティストのSho Asakawaを個展「Pages Art」のために招きました。音楽、ファッション、アートを行き来するAsakawaは、2025年10月16日から11月2日までギャラリーで作品を発表し、10月31日にはアーティスト・トークを行い、会期最初の一週間はSvartensgatan 10でコーヒーを片手に来場者と作品について語り合いました。

空間そのもの

ギャラリーには、ともに仕事をしてきた作家たちの痕跡が残されています。Simon Klenellの「Alphabet Shelf」は、ギャラリーでの乾杯とともに披露された常設のインスタレーション。Parallel Collective Blueに光るネオンはJosefin Eklundのデザインで、Kajsa Friskが手がけたロゴを光として立ち上げたものです。屋外では、ギャラリー前のベンチにMalin Viklundの作品「Iakta」が設置されており、閉廊中でも腰を下ろして作品と過ごすことができます。ビールの注ぎ口さえも常設作品のひとつで、Sebastian Hägelstamによる陶製のタップです。

コーヒーとアートのひとときに、どうぞお立ち寄りください。場所はSvartensgatan 10です。