Karl Patric NäsmanとChristoph Punzmannは、Stockholmとウィーンの間で伝言ゲームを重ね、イメージと音と素材が互いを語り直すに任せました。
伝言ゲームを長く続ければ、メッセージはやがて別のものになります。Stockholmを拠点とするアーティストKarl Patric Näsmanと、ウィーンを拠点とする作曲家・サウンドアーティストChristoph Punzmannによる交流プロジェクト「Stille Post」は、その「ずれ」を方法として扱います。2025年にウィーンで初披露されたこの展覧会が、この春、StockholmのParallel Collectiveへやってきました。
この展覧会が問うのは、イメージ、音、素材の間を移動するとき、情報に何が起こるのかということです。Näsmanの絵画と彫刻がPunzmannのサウンド作品と同じ空間を分かち合い、作品どうしが互いを語り直し続けます。複製、翻訳、反復。
彫刻のひとつのグループは、この方法をそのまま形にしています。ウィーンのエフェソス博物館に所蔵される古代彫刻をもとにした3Dプリントのレリーフから鋳造されたもので、それぞれの作品はオリジナルと複製と変容のあわいに位置し、伝統的な彫刻のプロセスにデジタル技術が折り込まれています。時間と都市を越えてささやかれてきたオブジェクトが、わずかに、しかし意図的に変化した姿でStockholmに到着するのです。
2026年4月30日のオープニングでは、Punzmannが18時30分からギャラリーで電子音響作品を演奏し、限られた席数のなか、満場の集中がそれを迎えました。展覧会はその後、週末と月曜日の12時から16時まで、また予約制で公開されました。Stille Postは、スウェーデン芸術助成委員会の支援を受けて実現しました。